パパに上手に褒めてもらうようにするための上手なママの誘導
一般的にパパはママに比べると、子供と接する時間が短いもの。
ですから、子供との接し方がわからないというパパも少なくありません。
そのためたまに子供と一緒に遊ぶと、おかしなタイミングで褒めたり叱ったりしてしまうことも。
「そんな風に接しないでよ!」と、愚痴を言いたくなるママも多いかもしれませんね。
でもそこはグッと我慢。
パパに子供を上手に褒めてもらうためには、パパが自ら進んで育児に参加してもらえるように、ママが上手に誘導してあげることが大事です。
パパの育児へのモチベーションを高めよう
まずは、パパの育児へのモチベーションを高めてあげることが重要。
ママだってきっと、やる気のあるものに対しては積極的に知ろうという気持ちになるのではないでしょうか。
パパの育児に対する気持ちも、それと同じです。
モチベーションがアップすれば、子供の褒め方に関する情報も積極的に吸収しようとするでしょう。
そのために効果的なのは、ママがパパを褒めてあげること。
パパが子供と接しているときや、夫婦2人の時間などに褒めてあげましょう。
例えば「パパと一緒に遊んで、○○くんうれしそうだったね!」とか「さすがパパ!毎日一緒にいるのに気が付かなかったよ」などと伝えてみましょう。
このように褒めると、パパのプライドや承認欲求が満たされる可能性が高いです。
ですから上手に褒め続けてあげれば、パパも積極的に育児に関わろうと考えてくれるようになるでしょう。
パパと積極的にコミュニケーションをとる
子供を褒めたり叱ったりする方法については、夫婦間でどうしても揉めてしまうことが多いもの。
パパとママは違う人間なので、子供のしつけに関してもそれぞれ考え方が違っていて当然です。
でも夫婦2人のときによく話し合ってある程度方向性を決めておかないと、子供の前で夫婦喧嘩を見せることになってしまいます。
大好きなパパとママが自分のことで喧嘩をしていたら、子供の心も傷付くでしょう。
また夫婦喧嘩を見せられると、子供の脳が委縮するとも言われています。
ですから子供の前で揉めないように、日頃からパパとよくコミュニケーションをとることが大切です。
その際ママが思う理想的なしつけの方法や、不安に感じていることなどもパパに伝えましょう。
「私はこんな風に思っているけれど、パパはどう思う?」などと、夫婦で意見交換をしてください。
パパの考え方が自分と違う場合も、パパの意見をよく聞いてお互いが納得するまで何度も話し合いましょう。
また子供の様子についても頻繁に伝えてあげれば、日頃子供と関わる時間が少ないパパでも、子供に合った褒め方や叱り方が見つけられると思います。
お手本になる褒め方をパパに伝える
どうしても忙しくて、コミュニケーションをとる時間が少ないケースもあるでしょう。
コミュニケーションをとれていたとしても、パパが肝心な話を聞き逃していることもあります。
ですから短い時間でも情報をインプットしてもらうために、理想的な褒め方を簡潔にスケッチブックやタブレッドなどにまとめておきましょう。
それを寝室に貼ったりパパが暇なときに見せたりすれば、大事なことだけをインプットしやすくなります。
例えば子供がまだ赤ちゃんの場合は、1つ1つできたことを褒めよう!などと書くと良いでしょう。
この時期は、笑顔を見せたりハイハイしたりなどの1つ1つの行動に対して、その都度褒めてあげるのが理想的だからです。
3歳頃の子供の場合は、頑張ってやろうとしている気持ちも褒めてあげて!などと書いてみてください。
このようにして、子供の年齢に合った褒め方をママが先回りして情報を得てわかりやすくまとめてあげましょう。
短い文章だとわかりやすいので、パパも興味を示してくれるでしょう。
NGな褒め方も上手に伝えてあげて
良い褒め方と一緒に、悪い褒め方もまとめておくのがおすすめです。
そうすればママもパパが子供と接しているところを見て、イライラすることが少なくなるからです。
例えば、これをやったらおもちゃを買うなどおもちゃで釣るのはダメ!などと書くと良いでしょう。
つい言ってしまいがちなセリフですが、パパの言う通りにしたらおもちゃを買ってもらえるから嫌なことでもやろうという思考になってしまいます。
そうではなく、自己肯定感や自信をつけてあげるのに相応しい褒め方をすることが大事。
ですから、良い褒め方と同じように悪い褒め方の情報もママが事前に調べて、パパに教えてあげましょう。
もしパパが望ましくない褒め方をした場合でも、それについて責めるような言い方をするのは止めましょう。
ママに小言を言われると、パパのモチベーションが下がってしまうからです。
「こんな風に言ってくれてありがとう!でもここはもう少しだけこんな風にしてくれるとありがたいよ」などと伝えると良いでしょう。
子供のパパに対する愛情を高めてあげるのも大事
パパと子供のコミュニケーションが不足していると、子供もパパとどう接して良いのかわからなくなるもの。
それでも、パパに褒められると嬉しいと感じると思います。
でも心から大好きと思えるパパからの褒め言葉のほうが、より嬉しいと感じるでしょう。
そのためには例えば「○○くんパパのこと大好きだよね。ママも大好き」などと伝えると子供は自然に、自分はパパのことが大好きなのだと思いやすくなります。
パパへの好きな気持ちが高まれば、パパが帰って来たときなどもパパのところに駆け寄って行くでしょう。
今日あった出来事なども、自ら積極的に話すかもしれません。
子供に懐かれると、パパもうれしいでしょう。
ですから、もっと育児に関わろうと思いやすくなるのです。
パパの良いところを伝えよう
子供が成長するに従って、褒めるだけでなく叱る必要性も出てきます。
尊敬するパパからならば、叱られてもしっかりと受け止めることができるでしょう。
しかしそうでない場合はヘラヘラ笑ったり受け流したりして、真剣に受け止めてくれない可能性もあります。
ですからパパと子供の触れ合いが少ない場合でもパパが子供に尊敬されるように、ママがパパの良いところを伝えましょう。
「パパはサッカー上手なんだよ」とか「○○くんがご飯を食べられるのは、パパが毎日お仕事を頑張っているからなんだよ」などと伝えるのがおすすめ。
いつもこのようなことを聞かされていれば、パパはすごい人なのだと思って尊敬の気持ちが芽生えるでしょう。
でもママがどんなに頑張っても、パパにあまり懐かないケースもあります。
そのような場合はパパもショックを受けて、子供と接することを避けてしまうかもしれません。
そんなときはママが「○○くん、パパと最近会う時間が少ないからきっと照れているだけだよ」とか「私といるときはいつもパパのことが好きって言ってるんだけどな」などと言ってあげましょう。
まとめ
まずは、パパのモチベーションを高めることからはじめましょう。
なるべくコミュニケーションをとって、パパのことをたくさん褒めてあげてください。
その後、子供の褒め方などのしつけについて夫婦でよく話し合いましょう。
どんなパパもママも完璧に育児をすることはできないので、パパの失敗も温かい目で見守ってあげることが大切です。
また子供のしつけに積極的に関わってもらうためには、パパに対する子供の印象を良いものにすることも大事。
パパのことを大好きなことがパパに伝われば、しつけや教育にももっと関わっていこうという気持ちになりやすくなるからです。
このようにしてパパや子供を上手に誘導できれば、家族の絆もより強くなるでしょう。