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赤ちゃんにスキンケアは不要は時代遅れ!大人以上に必要なベビースキンケアとは?

今の50代、60代以上の方が子育てをした際にはベビースキンケアという概念はありませんでした。

ですが、今の時代に赤ちゃんにスキンケアなんて不要よ!なんて言っていると完全に時代遅れです。

最近では赤ちゃんのお肌は大人以上にケアが必要なことがわかってきました。

赤ちゃんのお肌の特徴

どうして大人以上にお肌のケアが必要なのでしょうか?
それは赤ちゃんのお肌の特徴を知れば理解しやすいでしょう。

(特徴1)皮膚の厚みは大人の1/2~1/3程度

赤ちゃんの皮膚って大人に比べて大分薄いんです。

半分か1/3程度の厚みしかなく、ちょっとした外部からの物理的な刺激や化粧品成分による刺激ですら大きな負担となり、湿疹や肌荒れなどにつながります。

大人の敏感肌も健康肌に比べると皮膚が薄くなっている傾向が強いとされていますが、赤ちゃんのお肌は大人の敏感肌並み、もしくはそれ以上にデリケート肌と言えるかもしれません。

(特徴2)新陳代謝が活発

赤ちゃんは大人以上に新陳代謝が活発です。

新陳代謝が活発ということは、皮膚のターンオーバー、汗や皮脂の分泌なども活発であり、皮膚表面に汚れが溜まりやすいということでもあります。

新陳代謝が行われること自体は良いことなのですが、不要になった皮膚(垢)や汗・皮脂が皮膚表面でそのままになっていると代謝物そのものがお肌への刺激となりえるだけでなく、雑菌の餌となり繁殖を招いてしまい、雑菌による肌トラブルや臭いトラブルにもつながります。

(特徴3)生後2~3ヶ月までは皮脂が多い

赤ちゃんはまだお母さんのお腹にいた胎児の頃にお母さんから受けていたホルモンの影響の名残によって産まれてからしばらく間は皮脂分泌が多くなります。

個人差もありますが、おおよそ生後3ヶ月が目安となります。

その間は特に何も問題があるわけではありませんが、皮脂分泌が過剰となり、過剰な皮脂によって引き起こされやすいニキビ(新生児ニキビ)や脂漏性皮膚炎(乳児脂漏性湿疹)などが起こりやすくなります。

(特徴4)生後3ヶ月頃以降は乾燥肌傾向に

過剰な皮脂分泌が徐々におさまってくる生後3ヶ月頃を境に今度は皮脂分泌が少なくなり、お肌が乾燥しやすくなります。

皮膚が大人に比べ薄く肌そのものが持っている水分量も少ないことも相まって乾燥肌になりがちです。

乾燥肌はあらゆる肌トラブルの元とされているようにお肌の状態としては好ましくない状態と言えるでしょう。

(特徴5)汗孔の数は大人と同じ

汗が出てくる穴のことを汗孔(かんこう)と言いますが、汗孔の数は産まれたからずっと変わりません。

大人に比べて身体の表面積はかなり小さい赤ちゃんですが、汗孔の数は大人と同じだけあるということは、それだけ密集しているというわけです。

密集している分、汗が皮膚の上でくっつきあって大粒の汗に変わり、汗だく状態になりやすいのが赤ちゃんのお肌です。

赤ちゃんのお肌の特徴からわかる結論

これまでに挙げた赤ちゃんのお肌の5つの特徴からわかること、それは、

  • 皮膚が薄くデリケート
  • 皮膚表面が汚れやすい
  • 時期によって脂性肌傾向と乾燥肌傾向に分かれる

ということです。

これらはどれもそのまま肌トラブルにつながりうる赤ちゃんのお肌の欠点とも言えるため、スキンケアによって赤ちゃんのお肌の欠点を補ってあげる必要があります。

そのためのお肌のケアをベビースキンケアと呼びます。

ベビースキンケアで外せない3つのケア

ベビースキンケアというのは赤ちゃんのお肌の弱点を補ってあげるためのケアです。

そのためには3つのケアが基本となります。

清潔に保つための洗うケア

赤ちゃんのお肌の弱点の1つが汗・皮脂・垢・雑菌で汚れやすいという点です。

汗を放置すると汗疹(あせも)、皮脂を放置すると新生児ニキビや乳児脂漏性湿疹などが起こりやすくなります。

汗や皮脂、そして垢は雑菌の餌となり、雑菌が繁殖して臭いの原因ともなります。

また、例えば、汗疹は痒みが生じるため、掻き毟ってしまい、出血を起こしたりすると、そこに皮膚常在菌が入り込み「とびひ」などに症状が悪化していきます。

増えすぎた汗・皮脂・垢・雑菌はベビーソープやベビーシャンプーなどの洗浄系化粧品で洗う、もしくは、おしりふきや濡れガーゼなどで拭き取ってあげるなど、ケアしてあげましょう。

お肌のバリア機能をサポートする保湿ケア

健康的で正常な状態のお肌にはバリア機能が備わっています。

主にお肌の表面にある角質層と皮脂がその役割を担っているわけですが、角質層内のセラミドや天然保湿因子は体内環境の変化や外部からの刺激、洗浄などによって失われやすく、失われてしまうとお肌のバリア機能が働かず肌トラブルが起こりやすくなるため、お肌のバリア機能をサポートしてあげる必要があります。

そのためのケアが保湿ケアです。

ホホバオイルやアルガンオイル、シアバター、オリーブオイル、馬油も保湿ですし、
ヒアルロン酸、プロテオグリカン、アミノ酸、PCA、リピジュアも保湿です。
セラミドやコラーゲンなども保湿効果があります。

ただ同じ保湿でも性質が異なります。

ホホバオイルなどのオイル系の成分は油分なのでお肌のバリア機能でいうところの皮脂のような役割です。油なので吸水機能などはなく、むしろ混ざり合うこともありませんが、水を通さないので水の蒸発を防ぐ保護効果があります。

ヒアルロン酸は1gで6Lの水を抱え込むと言われていますが、要するに水を吸い寄せ抱え込む保水力があります。プロテオグリカンやリピジュアはヒアルロン酸以上の保湿力とされており、こういった水を抱え込み保持する力はお肌のバリア機能でいうところの角質層にある天然保湿因子に似た働きをします。

お肌の角質層が潤いで満たされているのは天然保湿因子という保水力に優れた成分のおかげとも言えます。

セラミドは角質層にある細胞間脂質のおよそ半分を占める成分であり、天然保湿因子が抱え込んだ水分をさらに包み込んで逃さない様にしてくれるため、高い保湿効果があります。

角質層内では天然保湿因子で構成される角質細胞と細胞間脂質がラメラ構造という交互に規則正しく何層にも重なりあっている構造となっているため、お肌の潤いを保つことができています。

そこで、生後3ヶ月以降の乾燥傾向が強くなる赤ちゃんのお肌のバリア機能をサポートするためのスキンケアとして活躍するのは、水分と油分をバランス良く補える乳液タイプのベビーローションです。

乳液タイプのベビーローションが効率よくケアできて赤ちゃんの保湿ケアのベースとなりますが、肌の乾燥が目立つ際には潤いそのものが不足しているので、より水分を補える化粧水タイプのベビーローションが先に使ったり、冬など乾燥の季節にはベビーローションよりも油分が多めなベビークリームやベビーオイルを活用したりと状況に応じた保湿ケアが必要となります。

年々強くなっていく紫外線対策ケア

2018年の夏は例年にないほどの猛暑とされ、災害レベルとも言われていますが、やはり二酸化炭素の排出が増えているのが気温上昇の原因となっているようです。

二酸化炭素はエアコンや排気ガスなど日々の生活の中で大量に排出されていますが、一昔前のエアコンなどではフロンガスも使われており、フロンガスが地球を覆っていて紫外線から守ってくれているオゾン層を破壊していることがわかり、今ではフロンガスを使わないようになっています。

フロンガスの生産や使用が中止となり、徐々にオゾン層は回復していっているようなのですが、それでも人にとって浴び過ぎると有害となる紫外線への対策は不可欠です。

紫外線は適度に浴びる分には体内のビタミンDの生成を促したりとメリットもあるわけですが、浴び過ぎると皮膚癌やシワ、シミなどのリスクが高くなります。

大人の女性の多くは紫外線対策としてUVケアをしている方が多いと思いますが、赤ちゃんも過剰な紫外線はお肌への負担となり、肌の乾燥などを招きますので、ケアしてあげる必要があります。

紫外線には3種類あり、波長が長い順にUVA波、UVB波、UVC波に分かれます。

UVC波は最も有害とされていますが、オゾン層がさえぎってくれているので地上まで届きません。

地上に届いている紫外線はUVA波とUVB波の2種類です。
UVA波は窓ガラスも通り抜け肌の真皮にまで届く紫外線であり、真皮にあるコラーゲン組織にダメージを与えるため、シワ、たるみの原因となります。

UVB波は主に日焼けやシミの原因となる紫外線です。

これらUVAやUVBを防ぐためにUVケア化粧品があります。

UVケア化粧品には2つの指標があります。
それは、SPFとPAです。

SPFはサンプロテクションファクターでUVB波を防ぐ力を示します。
数字が大きいほどUVケア効果は高くなり、数字の意味としては、何もケアしていなければ日焼けが起こり出すのに10~15分掛かりますが、それがSPF20だと20倍、SPF30だと30倍に遅らせることができることを示します。

PAはUVA波の防止効果を示し、+の数が多いほど効果が高くなります。
+は最大で4つまであります。

紫外線といえば夏のイメージですが、1年を通して降り注いでいるものなので、UVケアは年中必要となります。

ただ、デイリーケアとして使う場合はSPFやPAの値はそれほど高いものを使用する必要はなく、レジャーなど野外で過ごす時間が長い際にはSPF・PA値が高いものを選ぶなど使い分けが必要です。

絶対に外せないポイントは「優しさ」

ベビースキンケアにおいて最も重要とさえ言えるポイントが化粧品そのものの赤ちゃんのお肌への優しさです。

要するに、敏感肌の大人向け化粧品以上の低刺激さが求められます。

化粧品はスキンケアのために使用されるものであり、化粧品が刺激となり肌トラブルが起こってしまっては本末転倒です。

せっかく赤ちゃんのお肌の弱点を補うために、洗浄化粧品のベビーソープ、保湿化粧品のベビーローションを使っても、ベビーソープやベビーローションが刺激となり、肌荒れが起こっては台無しなので、ベビーソープを選ぶ際もベビーローションを選ぶ際も「低刺激」は必要不可欠です。

化粧品には共通成分として、乳化剤や保湿剤、キレート剤、防腐剤、pH調整剤などが配合されており、ベビーソープの場合は洗浄成分、ベビーローションの場合は保湿油や保湿成分がメインとなっています。

理想としては、全成分を見れば一つ一つの成分の特徴がわかり、善し悪しを判断できることですが、よほどの成分マニアでなければ難しいでしょう。

そのため、一般的に良くないとされる代表的な成分

  • パラベン
  • TEA、DEA
  • 鉱物油
  • 合成香料
  • 合成着色料
  • PG
  • 安息香酸塩
  • エデト酸塩
  • ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸Na
  • 旧表示指定成分(102種類)

が無添加となっているかどうかを最低限確認して選ぶと良いでしょう。

ベビースキンケアまとめ

いかがでしたでしょうか?

どうして赤ちゃんにスキンケアが必要なのか、大人の肌と何が違うのかをご理解いただけたと思います。

赤ちゃんにとって乳児湿疹は一度は通る途と言われています。

乳児湿疹というのは赤ちゃんのお肌にできる湿疹全ての総称のことで、
主に、

  • 新生児ニキビ
  • 乳児脂漏性湿疹
  • 汗疹
  • おむつかぶれ
  • よだれかぶれ
  • 接触性湿疹
  • 食物アレルギー

があります。

それに加えてアトピー性皮膚炎も子供の頃から発症の恐れがあり、注意が必要です。

乳児湿疹の多くは正しいベビースキンケアを行うことで予防することができますので、是非、洗浄ケア、保湿ケア、UVケア、そして最も大事な「低刺激」をベースとした正しいスキンケアを行ってあげましょう。

また、最近の研究で、生後間もない新生児期から全身保湿をしっかりと行なうことでアトピー性皮膚炎の発症率を30%低下させることができることがわかってきています。

実験ではワセリンを使った保湿が行われていましたが、ベビーローションなどの保湿化粧品でも同様の効果が期待できるとのことですので、出産直後からの全身保湿スキンケアがおすすめです。

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