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産後ケアセンターとは

産後ケアセンターって何?どんなサポートをしてくれるの?

出産という大仕事を終えたばかりの母体は、激しい疲労感におそわれています。
とはいえ出産後の母親が十分な休息を確保できるかと言いますと、さまざまな事情によりそれが難しいのが現状です。

特に実家への里帰りができない方や旦那が激務で不在の方の場合、回復していない身体で育児もこなさなければなりません。

産後ケアセンターはそんな事情により、誰かのサポートを必要としている母親と赤ちゃんのための施設になります。

産後ケアセンターとは?

産後ケアセンターとは産後まもない母親の身体の回復をサポートするための施設になります。
施設には看護師や助産師が滞在しているため専門的なケアに加えて、身の回りのお世話などもお願いすることができます。

また大抵の施設では、赤ちゃんと一緒に滞在することになりますので、小児科医が常在しているところが多いです。

赤ちゃんのお世話などもお願いすることができるため、母親は自分の身体の回復に努めることが可能になります。

出産後の母親は身体が回復しきっていない状態で、すぐに赤ちゃんのお世話もしなければなりません。

近くに頼れる人がいない場合は、どうしても自分の回復は後回しになってしまいます。
そんな母親のサポートをするための施設が産後ケアセンターです。
イメージとしては産後数日間は産院に入院することになりますが、その延長のように過ごすための場所という感じでしょう。

産後ケアセンターの形態は施設によりさまざま

産後ケアセンターは特に国で明確な基準などが設けられているわけではないため、施設によって形態はさまざまになります。

産後院と呼ばれることもあり、主に産院や病院、クリニックに併設されている施設が多いですが、独立して産後ケアだけをおこなっているところもあります。

全国的にそこまで数が充実している施設ではなく、地域によっても施設数に違いがあります。
基本的には宿泊型の施設が多いですが、宿泊を伴わずデイケアサービスだけを実施している施設なんかもあります。

宿泊可能期間も施設により異なり、2泊3日程度のところから最長で1か月程度のところまで実にさまざまです。

部屋は個室が基本になり、和室か洋室どちらがよいかを選択できる産後ケアセンターも存在します。

施設によっては母親と赤ちゃんだけではなく、家族も一緒に宿泊できる施設もあります。
また利用対象者も施設が独自に設定しているため、産後8週までのところもあれば産後4か月程度まで受け入れ可のところまでさまざまです。

このように一言で産後ケアセンターと言っても施設により大きく特色が異なるため、事前にしっかりと調べることがおすすめです。

産後ケアセンターのサポート内容

産後ケアセンターで受けられるサポート内容は実に多岐に渡り、出産後の母親をさまざまな面でケアしてくれます。

施設により受けられるサポート内容やサービスの充実具合に違いがありますが、ここでは主なサービス内容に関して紹介します。

母親が受けられるサポート内容は?

まず基本的にどこの施設でも受けられるサポートが、看護師や助産師など専門職の方によるケアサービスです。

体調がまだ回復しきっていない母親にとって、このような医療関係者がそばにいてくれることは精神的にも非常に心強いでしょう。

そして育児に関する相談や授乳指導などを受けることができます。
また産後ケアセンターは母親がゆっくりするための施設になりますので、ご飯は1日3食提供されます。

施設によっては洗濯物の依頼もお願いできるところがあるため、日常の家事から解放されて過ごすことができるのです。

さらにそれにプラスしてアロママッサージやヨガといったリラクゼーションを取り入れている施設もあります。

このように至れり尽くせりのサービスで、母親は自分の体調の回復だけに専念できるのが最大の魅力です。

夜中の授乳や入浴中などスタッフに赤ちゃんを預けることもできるため、十分な睡眠時間の確保や自分の時間の確保ができるのも嬉しい点です。

赤ちゃんが受けられるサポート内容は?

産後ケアセンターでは赤ちゃんのお世話をお願いすることができ、たとえば沐浴や授乳を母親に代わっておこなってくれます。

また代わってくれるだけではなく、沐浴や授乳指導も体調を見ながら進めてくれます。
自宅に戻った際に困ることのないように、母親のペースを見ながらバランスよく赤ちゃんのお世話に携わってくれるのです。

他にも赤ちゃんの健康チェックなど、赤ちゃんの体調面の管理もお願いできるため、もし異常があった際にもすぐに対処できます。

産後ケアセンターでの1日の過ごし方

産後ケアセンターでは母親の体調に合わせて1日のタイムスケジュールが決められますが、主な過ごし方を紹介します。

まず午前中に入所の場合ですと、入所後は随時母親の健康チェックをおこない、その後昼食になります。

昼食後に授乳指導や沐浴指導をおこない、赤ちゃんの健康チェックのあと、午後3時頃におやつが提供されます。

その後は夕食までの間、授乳指導や沐浴指導でこなせなかったスケジュールがあればそれをおこなったり、リラクゼーションなどをおこなったりします。

午後6時頃に夕食となり、夕食後に入浴をし就寝で1日のスケジュールは終了です。
こちらはあくまでも一例になり、産後ケアセンターでの過ごし方は施設やその時の体調によっても変わります。

産後ケアセンターの利用料金

気になる産後ケアセンターの利用料金ですが、宿泊する日数によって料金は違います。
多くの施設では日帰りでの利用の場合ですと約1万円程度、1泊2日ですと2万円から3万円程度が相場になります。

利用料金は決して安くないため、利用したくても気軽に申し込めないという方も多いかもしれません。

しかしながら自治体によっては、産後ケアセンター利用にあたって補助をおこなってくれるところもあります。

補助を利用すると自治体によりけりですが、デイケアで2000円程度、宿泊で6000円程度まで金銭負担を抑えることが可能です。

そのため利用を検討しているのであれば、まずは自治体で支援をおこなっているかどうかを確かめてみるとよいでしょう。

利用の際の注意点は予約時期

産後ケアセンターを利用するにあたっては事前に予約が必要になりますが、気を付けたいのが予約が必要な時期です。

人気の施設ですと予約がなかなか取りにくいこともあるため、なるべく早く行動することが大事になります。

産前から予約可能な施設も多く、妊娠8か月前後から予約を開始する施設もあるため、事前に予約状況を確認するのがおすすめです。

産前に仮予約をした後、具体的な利用日時が決まったら再度連絡が必要な施設もあります。
いずれにしろ予約方法は施設によっても異なるため、利用を検討しているのであれば赤ちゃんが生まれる前の段階からホームページなどで確認をしておきましょう。

まとめ

産後里帰りなどが難しく、十分な休息を確保できない母親にとって産後ケアセンターは活用度が高い施設です。

母親の体調面や精神面でのケアを目的とした産後ケアセンターでは、身の回りのお世話などをお願いできゆっくりと過ごすことが可能です。

産後ケアセンターの形態や利用料金は施設によってさまざまなため、事前に調べておくことが大事です。

また予約が取りにくい施設もあることから、なるべく早い段階から情報収集しておくとよいでしょう。

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