30代から始める女性のお金の上手な貯蓄の仕方
仕事もしっかりして自立しているはずなのに、何故だか働いても貯蓄額が増えていかないと悩んでいる30代女性は少なくありません。
堅実ですが、楽な貯蓄方法を知ってお金の上手な貯め方をマスターしましょう。
目標を立てることから始める
将来が不安なのは誰しも同じことですが、ただ不安だからという漠然とした気持ちでは中々お金は貯まっていきません。
30代の女性の方はどのくらいの貯蓄額があるのか、また将来のお金や目標の立て方を知ることから始めましょう。
30代女性の貯蓄額について
30代の独身の人の貯蓄額について調べたデータがあります。
- 貯金無し40.4%
- 100万円未満9.4%
- 100万円~200万円7.3%
参照元:家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 平成29年調査結果
2000年代からは実家暮らしをしながら働く人たちが増えているそうですが、それでも貯金無しという人の割合が意外と多いことが分かります。
一方で30代女性の毎月の貯蓄額の平均を見ているとこのようなデータもあります。
- 30歳~34歳4.6万
- 35歳~39歳4.3万
世間一般的に言われている20・30代の働く女性の1ヶ月の平均貯蓄額は「4.5万円」。
年齢別にみると、20~24歳が「4.3万円」、25~29歳で「4.9万円」、30~34歳で「4.6万円」、35~39歳で「4.3万円」となっています。
一方で平均貯蓄額は、「327.8万円」。
年齢別だと、20~24歳で「161.0万円」、25~29歳で「246.2万円」、30~34歳で「354.8万円」、35~39歳で「531.9万円」となっており、年齢を重ねるごとに貯蓄額が増える傾向にあります。
ひと月にこれだけの金額が貯蓄できれば1年で50万くらいは貯められるので、じゅうぶんな気もしますが上記はあくまでも平均値です。
貯金無しの人も割合として多くいることから、二極化しており貯められる人はきちんと貯めており、貯められない人は全く貯められないという現実が見えてきます。
将来必要なお金と目標の立て方
30代で結婚をしていないと仮定した場合、これからの将来で3大支出と言われている出費について考えましょう。
- マイホーム
- 子供の教育費
- 老後資金
マイホームは4000万円の家を購入すると考えた場合、頭金だけでも800万円くらいは必要です。
また子供の教育費は子ども一人あたり2000万円ほど必要とも予測されていますね。
また老後の資金は3000万が目安と言われていますが老後どんな生活をしたいかで変わっていきます。
このようにライフプランを立てた時に、いつまでにいくら貯金があれば良いのか、目標や目的を考えることがまずは大事になります。
仮に老後資金を貯めることを目標にした場合、65歳からの20年間に必要な資金を考えてみます。
★年金月10万×20年で2400万円
★残り5万円×20年で1200万円必要
今30歳なら65歳までに1200万円の貯蓄が必要になるため、単純計算で月に3万円ずつの貯金を35年間行うことになります。
今の収入と支出を書き出してみて、毎月どのくらいの貯蓄ができるのかを計算してみましょう。
給料から貯蓄額を先に別口座に振り込む
確実に貯金を行う方法として、強制的に毎月貯蓄を行える環境を作ることです。
給料が入る口座から毎月の生活費を下ろし、余った分を貯蓄するというやり方では中々お金が貯まりません。
強制的に貯蓄を行える方法は複数あります。
会社の財形貯蓄を利用する
会社では財形貯蓄を行ってくれるところもあるので、それを利用すれば給料から自動的に天引きされます。
別の口座を作る必要はないので面倒な手間は省けますが、現在はあまり利率が良くありません。
下ろしにくい銀行口座を選ぶ
自分で別の口座を作って、そこに振り込む方法もあります。
ATMが少ない、家から遠いような下ろしにくい銀行を選ぶことがポイントです。
生命保険や個人年金を貯蓄代わりにする
死亡保障など保障をしながら解約時に返ってくるお金が支払った保険料よりも多くなる保険もあります。
また公的年金とは別に個人年金を積み立てておけば、老後の資金が増えるというやり方もあります。
個人年金は老後の資金を貯めることが目的であれば良いですが、他のことに使いたい時に途中解約で損をするというデメリットもあります。
積立投資信託で運用型の貯蓄をする
給料から自動的に天引きを行う方法として、積立投資を行うという方法もあります。
投資と聞けば一見リスクや難しさを感じる人も多いですが、簡単なので利用している女性も多くいます。
投資信託って何?
投資信託とは自分ではなく、投資のプロが集めたお金で世界中の株や債券を使って運用する投資のことです。
1人の積立金が少量であったとしても、沢山の人数からお金を集めるので大きなお金になり運用益も大きくなります。
得た利益は買った人に持ち分に応じて還元していきます。
買い方は以下のように2通りありますが、毎月の貯蓄として考えるなら積立式の自動引き落としが良いでしょう。
- 月々購入月々決まった金額で投資信託を行う
- 一括購入(スポット購入)自分が決めたタイミングで自分が決めた額で一括購入する
積立投資信託のメリット
積立投資信託のメリットはこちらです。
- 毎月自動積立だからストレスが少なく済む
- 1000円など少額の投資が可能
- 投資のプロが運営するので何もしなくても良い
- 分散投資でリスクが軽減される
申し込めば自動的に天引きされるので、全く手間がかからないのがメリットです。
また少額で投資が可能で、自分で株を行うよりもプロが行うので知識が無くても問題ありません。
1つの金融商品にだけ投資をすれば不景気などで元金が減るリスクがありますが、投資信託は分散投資があるので比較的安全な運用の仕方ができます。
景気によって左右されますが、積立投資信託は長い目で見てお金を増やす商品ですので、少しの期間で減ったからと一喜一憂するものではありません。
銀行に100万預けても、年利はたったの100円ですから貯蓄を増やしたい方は積立投資もおすすめです。
お金を貯めるために日々できる節約が大事
貯金額を増やす、毎月決まった貯蓄額を決めるということも大事ですが、一方で節約したり毎月の出費額を見直すことも大事です。
特に一人暮らしを行っている女性や家庭がある女性は特に節約の意識を高めましょう。
固定費の見直しを行う
節約のコツは変動費よりも毎月必ず出ていく固定費の見直しを行うことがポイントになります。
固定費が節約できれば毎月継続して出費額が減らせることになるため、節約効果がアップします。
契約プランの見直しや電気やガス会社の一本化、などで割引があるかを見直してみましょう。
またスマホを格安スマホに切り替えることで、毎月の出費も抑えられます。
袋管理が便利で管理しやすい
節約の基本は予算化することなので、袋に分けて家計管理をしてみるのもおすすめです。
食費や家事用品、交際費や医療費など内訳を考えて袋にお金を入れて管理を行う方法です。
予算をしっかり立てられるようになり、内訳ごとのお金の使い方にルールを設けられるようになります。
食費なら弁当を作る、外食は本当に美味しいと思える店だけ、などお金に対するポリシーができるのでおすすめの方法です。
まとめ
目の前のことや今の交友関係を大事にしてきた20代とは違い、30代はそろそろ自分の将来や結婚などについて真剣に考える時期です。
貯蓄を行う前に何のためにお金を貯めるのか、目標や目的をしっかりと見据えることから始めましょう。
貯蓄の方法は確実にお金を残せる先取り貯金や貯蓄型の保険を利用して、使ってしまわないようにすると貯められます。
また間接投資を行い、普通の貯蓄ではなく運用型の貯蓄の方法も即効性はないものの、長い目で見ればコツコツ増えていく貯金の仕方です。
一人暮らしの場合だと生活費で出費が多くなりますが、予算を立てて節約できる部分は見直しを行うことも大事です。
毎月の貯蓄額が増えると将来的にも安心ですね。