紫外線はどの時期が一番多い?季節とやっておきたい対策法
肌の老化現象の8割は紫外線が原因ではないか?と言われるほど紫外線は人間の体や皮膚にとって影響を与える光です。
紫外線は通年降り注いでいますがどの時期が一番多いのか、季節と紫外線を受けないための予防や対策について説明します。
紫外線はどの時期が一番強い?
紫外線と言えば夏、というイメージを抱く人も多いのではないでしょうか?
夏と言えば8月だから、紫外線は8月の暑い時だけ気を付ければ良いというのはあまり適切な考え方ではありません。
紫外線が多い時期を月別で見てみましょう。
- 1位 7月
- 2位 6月・8月
- 4位 5月
参照元:https://otona-skincare.com/whitening/post-1539
上記のように5月~8月の夏の時期がピークであることは確かですが、他の季節に降り注いでいない訳ではありません。
月の値を横のグラフにするとちょうど山のような形になり、真冬の2月でも7月の40%程度は降り注いでいます。
通年の日焼け対策は必要であることと、一番多い季節の5月から8月くらいはより一層入念なケアが必要なことが分かりますね。
UVA派とUVB派とUVC派のそれぞれの違いについて
そもそも太陽の光は目に見えますが、目に見えない光も含まれています。
目に見える光を可視光線と言い、紫外線は目に見えない400nm以下の不可視光線の部類に入ります。
紫外線にはA・B・Cという波長の違う光に分かれており、Cに進むにつれて波長が短くなります。
- UVA波長315nm~400nm
- UVB波長280nm~315nm
- UVC波長14nm~280nm
このうち成層圏オゾン層に遮られて地上に到達しないのはUVCだけで、あとの2つは地上に届きます。
UVA波について
UVA波は紫外線の中で一番波長が長い光です。
UVB波のように、肌を赤くしたり肌を黒くする目に見える悪影響がないので軽く見られがちですが、波長が長いということは肌の奥までじわじわと影響を与えるということです。
オゾン層を通り抜けやすく、UVB波の20倍近くもの量が降り注いでおり、雲もガラス窓も通り抜けやすいという特徴があります。
コラーゲンを変性させるのでシミやシワの原因になり、長い時間をかけて肌に悪影響を及ぼします。
UVB波について
長い間外にいるとこのような現象が起きます。
- 肌が赤くなる
- 炎症を起こしていたい
- 水ぶくれ
これらサンバーンの原因になるのがUVB波の特徴です。
エネルギーが強いため火傷のような症状を引き起こし、シミや皮膚がんの原因になります。
降り注ぐ量はUVAに比べれば少ないのですが、強力な光なので対策が必要になります。
まずは日焼けをしないための対策を
紫外線対策でかかせないのが紫外線を浴びない、紫外線から身を守る直接的な対策法です。
紫外線が最も多い5月から8月の時期以外の時期も、続けて行いたい対策になるのでしっかりとチェックしておきましょう。
日焼け止めを塗る
日傘や帽子などで紫外線をカットできますが、顔や手など露出してしまう部分は日焼け止めクリームで対策しましょう。
また毎日塗って外出先では塗りなおす日焼け止めなので、できるだけ負担の少ない物を選びましょう。
SPFやPAの値が高ければ紫外線遮断率は高まりますが、それだけ肌に負担もかかることを覚えておいてください。
日焼け止めの選び方のポイントをまとめておきます。
- 敏感肌の人や顔には紫外線吸収材や防腐剤フリーを選ぶ
- 顔と体で使い分ける(顔にはマイルド、体はしっかりめの物など)
- 外出する目的で使い分ける(買い物程度はSPF20程度、レジャーは高めなど)
日傘や帽子をかぶる
帽子は髪の毛や頭皮への紫外線の影響を減少させてくれる優れたアイテムです。
ツバが大きめの物を選ぶと顔の紫外線予防にもなるので、夏場は必ず被っておきたいですね。
また日傘は紫外線カットの傘を選び、顔と傘の部分に距離ができないよう柄の部分を持ってさしましょう。
サングラスをかける
紫外線は肌だけでなく、目にも入ってきます。
近年の研究では目から入ってくる紫外線からもメラニンが体内で作られると言われているため、目の疾患予防と日焼け対策のためにサングラスを利用しましょう。
サングラスを選ぶときのポイントはこちらです。
- 紫外線カット加工されているもの
- レンズは大きめで色は薄め
- 顔にフィットするもの
色が黒いサングラスは中で瞳孔を広げてしまい、余計に目に紫外線が入りやすくなるので色は薄めがおすすめです。
顔にフィットし、紫外線をカットできるものを選ぶのがコツです。
紫外線が原因のシミ・シワ対策
紫外線を長期間浴びることで起こるシミやシワは美肌の大敵です。
そのためシミやシワができないよう、美白対策を常日頃から行っておきましょう。
年間を通して美白用スキンケアを使用する
美白ケアは日焼けをしてしまった肌に即効性があるスキンケアではありません。
そのため日頃から日焼け予防としてコツコツと継続させることが大切です。
美白スキンケアにはタイプがありますが、ポイントを押さえて使用しましょう。
- 気になる部分を集中ケアしたいならスポットケアタイプを選ぶ
- 毎日の美白ケアはターンオーバーを促進しメラニンを排除できるものを選ぶ
正しいクレンジングと洗顔を行う
日焼け止めは肌にマイルドな物を選んだとしても負担はかかるので、ダブル洗顔で日焼け止めとメイクを落としましょう。
特にウォータープルーフタイプを選んだ場合は落ちにくいため、入念に落とす必要があります。
とは言えゴシゴシと擦るのは肌にダメージが加わりシワの原因になります。
ホット蒸しタオルなどで毛穴を開かせ、しっかり泡立てた洗顔の泡で汚れをかきとりましょう。
体が紫外線で老化するのを防ぐ対策
紫外線を浴びると、人の体内では肌細胞を守るために活性酸素が発生します。
ただし活性酸素が増えすぎると肌の脂質やあらゆる体内の場所を酸化させてサビついてしまうのです。
結果シミやたるみを引き起こしたり様々な老化現象を起こすので、肌に良い成分と抗酸化力のある食べ物を摂取し、紫外線と増えた活性酸素の予防対策に繋げましょう。
ビタミン類
ACE(エース)という言葉がありますが、ビタミンA・C・Eは紫外線対策と活性酸素対策にぴったりの成分です。
- ビタミンA・・・皮膚や粘膜を健康に保つ(卵黄・レバーなど)
- ビタミンC・・・メラニンを排除しシミ予防になる(イチゴ・アセロラなど)
- ビタミンE・・・抗酸化作用を持つ(アーモンド・モロヘイヤなど)
L-システイン
L-システインにはメラニンの過剰生成を抑える働きがあります。
高い抗酸化作用を持ち、皮膚細胞の酸化予防に効果的な成分です。
含まれる食品は、はちみつや卵黄、大豆やネギなど身近な食品に含まれています。
フィトケミカル
フィトケミカルとは植物に含まれている抗酸化物質のことです。
植物は日光にさらされているため、自分を守るために抗酸化作用がある物質を保持しているのです。
- ポリフェノール類・・・カテキン・イソフラボン・アントシアニン(緑茶・大豆製品・ブルーベリーなど)
- カロチノイド類・・・リコピン・βカロチン・キサントフィル(トマト・にんじん・パプリカなど)
生で食べられる野菜や果物にも多く含まれているので、スムージーなどにして摂取すると効率的でかつおいしくフィトケミカルが摂取できます。
まとめ
体の内側から活性酸素を除去する食べ物を摂取し、日焼け止めを塗るなど物理的な予防も加えて紫外線対策を行いましょう。
そしていつまでも若々しいお肌を保てるよう、美白ケアを忘れずに行いたいですね。