女性のためのビールの楽しみ方・適度なアルコールの量について
若い男性のビール離れが話題となる昨今、ビール好きの女性は確実に増えています。
特にクラフトビールの流行にともなって、おしゃれにビールを楽しむ女性が急増中。
可愛らしいボトルデザインには、思わずジャケ買いしてしまうという人も。
そんな女性たちをとりまくビール事情や適切な飲酒量、楽しむ方法などをご紹介します。
とりあえずビール派の女性は7割以上
人材サービスの大手マイナビウーマンが2017年8月に行った調査です。
働く女性の約半数が家で毎日一人のみをしており、よく飲むお酒としてビールと答えた人が7割近くいたことがわかりました。
参照:https://www.mynavi.jp/news/2017/08/post_14779.html
また居酒屋で飲むときも、とりあえずビール派は7割超え。
この結果を見ると世間で言われるビール離れなんてどこ吹く風、確実にビール女子は増えていると言えそうです。
ところがその半面、少し気になるこんなデータもあるんです。
ビールは好き、でも人目が気になる
世の中の女性とビールとの関係を考える調査機関、ビール女子総合研究所のアンケート調査で、ビール好きな女性ほどビールを飲むことをためらう傾向があると判明しています。
理由としてはビールイコール酒豪・酒好きというイメージが定着していることと、若年層では女子力が低い、30代・40代では周りが頼まない、おしゃれな場所には似合わないという、場の雰囲気を気遣う様子が伺える回答がありました。
家飲みでは好きなビールを楽しみ、人前ではちょっと控える、そんなビールとの付き合い方をしている女性も多いのかもしれませんね。
参照:https://beergirl.net/beergirl-research-institute/
女性どうしでも一人でも楽しめるクラフトビール
そんな人目を忍ぶビール女子に嬉しい流れが、最近ではどんどん生まれています。
クラフトビールのブームとともに、おしゃれで女性も入りやすいクラフトビアバーやビアガーデンが増え、味も雰囲気もバリエーション豊かに変化しているのは嬉しい限りです。
これまで定番だった大手ビールメーカーのラガーばかりではなく、日本各地の醸造所で作られた個性豊かなビールを味わえるお店なら、ビール女子ならずとも行ってみたいはず。
女性ならではの楽しみ方が広がりますね。
一人で静かなお店で雰囲気を味わう
居酒屋でジョッキに入ったビールをグイグイ飲むというのもいいですが、静かに飲みたいときは雰囲気のいいお店へ。
ビアバーなら一人で好きなビールを味わったり、店員さんにレクチャーを受けながら新しい味を発見したりという楽しみもあるでしょう。
コンセプトカフェで読書をしたり、外をゆったりと眺めながら飲むのも素敵な時間の過ごし方ですね。
イベントやフェスで賑やかに楽しむ
ビールのイベントやフェスに出かけて、色々な国や地方のビールを飲み比べするのもいいものです。
あまり飲むチャンスがないビールが味わえて、あらためて美味しさに気づくかも。
友だち数人と行けばたくさんのビールをシェアして飲めるので、普段ならできない味の冒険もできますね。
家でまったりマイペースで飲む
好きなおつまみを用意して映画やドラマを観ながら、好きな音楽を聴きながら、ゆったりとビールを飲むのもオツなもの。
そんなときにあると嬉しいのが、お気に入りのグラスです。
とくにクラフトビールは、グラスに注ぐことで香りが広がりよりおいしく飲めます。
ビール専用グラスはひとつは持っておきたいですね。
コクやキレを楽しみたい人は薄いグラスを、甘みをより強く感じたい人は厚みのあるグラスを、また冷たさを長持ちさせたい人は金属製のグラスなど、好みにあわせて選んでみてください。
アルコール依存症の女性が増えている!?
さてそんな楽しい時間に私たちをいざなってくれるビールですが、気をつけたいこともあります。
それがアルコール依存症の危険です。
1日の仕事が終わって、ホッとしながら飲む1杯のビール。
たまらなくおいしいものですが、毎日の習慣となり気づいたらビールを飲まない日はない、なんてことになっていたら大変です。
ビールを健康的に楽しむために、どんなことに注意したらいいのでしょうか。
女性はアルコールの影響を受けやすい
ビール女子が気をつけたいのが、飲む量や頻度です。
女性の方が男性よりもアルコールの処理能力が小さいというのは、聞いたことがある人も多いでしょう。
女性は男性に比べて肝臓が小さく体重も少ないために、どうしてもアルコールを代謝する力が弱くなってしまうんですね。
その上脂肪の量が多く水分が少ないので、体内でアルコールの血中濃度が高くなりやすいのも女性の特徴なのだとか。
女性は男性の半分の期間でアルコール性肝硬変になると言われていますし、アルコール依存症になるのも早いということがわかっています。
実際にアルコールを飲む習慣を持つ女性が増えるのに従って、依存症の疑いがある女性の割合が増えているというデータもあります。
適度なアルコールの量を知って、飲みすぎには注意したいですね。
適度なアルコールの量を知っておく
アルコールの強さというのはお酒の種類によってバラバラですので、アルコールの体への影響を計るには統一した基準があります。
それが純アルコール量で、酒の量(mL) × 度数または% / 100 × 比重 = 純アルコール量(g)という計算式で割り出せます。
そしてこの純アルコール量を基準とした単位があり、それを1ドリンクといいます。
各アルコールの1ドリンクに値する量がわかれば、体に悪影響を与えない適度な飲酒量というのがわかるしくみになっています。
ちなみにビールでいう1ドリンクは250ミリリットル、ロング缶の半分です。
厚生労働省では節度ある適度な飲酒の量は1日平均で約20グラムとしていますので、この基準値に従うとビールはロング缶1本でおしまいということになりますね。
もちろん人によって差があるのですが、1ドリンクのアルコールが体から抜けるのには2時間くらいかかるということですから、ビールだとロング缶1本で4時間かかる計算になります。
参照:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-02-001.html
毎日ダラダラと飲む飲み方が危険
家飲みをするとどうしても止めるタイミングがなくて、寝るまでダラダラ飲み続けてしまうこともあるでしょう。
でも例えばロング缶2本分を飲むとすると抜けるまでに8時間、つまり朝までアルコールが抜けないということになりますね。
たまになら良いのですが、これがほぼ毎日となるとまさにアルコール依存症にまっしぐらです。
アルコールの怖いところは、次第に一度に飲む量が増えていくことにもあります。
専門家のお話によると、休肝日を作らなくちゃと思う段階ですでに赤信号なのだとか。
またこれから妊娠・出産をする予定の女性は、特に毎日飲酒をする習慣には注意しなければなりません。
妊娠に気がついたときにはもう数週間以上がたっているので、妊娠初期のアルコールの影響で赤ちゃんに異常が現れる危険性が高まります。
自分で気をつけていくしかありません。
ビールと上手につきあうこと
働く女性が普通になった現代、仕事のあとの一杯は男性だけの楽しみではなくなりました。
毎日の仕事を頑張るモチベーションに、自分へのおつかれさまの意味を込めて、人生を楽しみ豊かな時間を過ごすために。
女性ならではのビールとの付き合い方を、これからも大切にしていきたいものですね。